もう8月に入っちゃいましたね。
夏休みに入ってからのブログで夏休みの意義や意識について述べさせてもらいましたが、
なかなか理想と現実は違うようで、
来塾される保護者さんたちの表情がこの青空とは対照的に曇りがちなことが気になってきました。
よくあるのが、
宿題をするペースがのんびりすぎる。
ゲームの時間を約束しているのに全くルールを守らない。
この辺りがツートップですね。
このままでは、
多くの家庭で雷注意報から警報へ格上げされること必至とみて、
何か良い策はないかと考えてみました。
攻略法①
学校から夏休みの計画表みたいなものをもらっているかも知れませんが、
それとは別に家庭内で視覚化した表を用意してください。
それは1日単位のものと1週間単位のものがあればベストです。
そこには、1日の(必ず達成したい)目標と、1週間の目標を書き込んでもらい、
それをクリアできたかどうかを1日ごと、1週間ごとに評価します。
そして、1日、1週間ごとに受けたい報酬を設定しておくことも忘れないようにしましょう。
罰ゲーム的なものに関しては視覚的に書き込んでしまうと滅入ってやる気を削ぐ要因となるので、
わざわざ書き込まなくても良いでしょう。
結果が出た時に話し合ってください。
評価方法ですが、
自己評価と他者評価があると良いでしょう。
この場合の他者の設定は初めのうちは、誰でも良いことにしておきましょう。
明らかにゆるゆる採点をする人ばかりに評価を求めるような傾向が見られ始めたら追加のルールを加えると良いでしょう。
加えて、(できれば達成したい)目標も設定しておくのがよいのではないでしょうか。
さらに、他者からの願望として(できれば達成してほしい)目標も設定できればと思います。
しかし、評価をするのは(必ず達成したい)目標のみにしておくことが良いでしょう。
ここからがポイント
この攻略法は、
ここからが重要になってきます。
それは、この活動をするのは、
子どもだけではなく、保護者さんたちにもしていただきたいこと。
そんな余裕ないと思ってしまった方、
子どももそう言ってくるかも知れませんよ。
これがいわゆる自己理解への第一歩。
以前から全ての人類に共通して役立つスキルとしている自己理解。
それを保護者さんにも実践してほしいと思います。
この活動は言わずもがな、
子どもの成長の一助になることは間違い無いと思っての提言ですし、
重要項目と捉えていただければきっとこの1ヶ月でその子どもたちは大きく変わるでしょう。
厳しい言い方になりましたが、
子どもが「お母さんは忙しそうだから良いよ」と言った後にしっかり実行できているのなら、
保護者さんの目標設定は免除でも良いでしょう。
しかし、子どもの胸中には、往々にして、
”なんで僕らばっかりしやなあかんの”が居座っているものです。
それらを解消してすっきりと活動に移るためには、
是非ともご協力いただきたい分野です。
攻略法②
子どもたちも夏休みでも放課後等デイサービスに通っていたり、
色々な習い事に行ったりと猛暑もあいまって疲労はしていることでしょう。
放デイで余暇活動してもらっているから満足しているだろうというのは楽観視で、
実際は友人関係で疲れていたり、
本心では家族でどこか行きたいと思っている子どもがいるのも事実です。
見落としがちなのですが、
子どもたちの中には、
保護者さんの実情を鑑みて遠慮している児童がいます。
その辺りを是非とも汲み取ってあげてほしいと思います。
そのためにも、攻略法①の目標設定を活用し、
それらを高評価で実施できた週には、
子どもが願っていた報酬を与えてあげてほしいと思います。
報酬の設定はなるべく子ども主体で決めてほしいですが、
ルールは決めておいた方が良いでしょう。
例えば、金銭的報酬はこの週はやめておこうとか。
経験値が詰めるような活動ならなんでも良いよとか。
その辺りはご家庭ごとに決めてもらうべきだと思います。
まとめ
成長の夏にしようと意気込んでいたのに、
それがうまく行かずに、
なんだか自信がなくなりがちな時期、
これからお盆の帰省もあるのに、
などなどいろんな不安が押し寄せて来るかもしれません。
子ども自身の力を信じてあげることが大前提ですが、
まだまだゲームなどという甘い蜜に対しては、
自制心なんてどこ吹く風で消え失せてしまうことでしょう。
「ゲーム没収するよ!」と恐怖政権で自制心を学ばせても、
きっとどこかで反動が来ると思います。
それならば、みんなで楽しんで課題をクリアしていく楽しみを学ぶチャンスと捉えていただければと思います。
今はたまたま夏休みで、
そういう活動をするにはもってこいな時期なのです。
ここで自発性を獲得できれば、
仮に2学期が始まって、
学校に馴染めなくなったとしても、
自分なりの活動に方向転換することも容易だと思うのです。
そうならない方が良いですが、
もしものためにも備えられる人間力を身につけるには絶好のタイミングだと思います。
残り1ヶ月ミッションをクリアするゲームのような日常をお過ごしくださいませ。
塾長 森
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