
こんにちは。
先日の授業中に生徒から投げかけられた疑問です。
急に問いかけられたので、
なんの話かなと思いきや、
自分に足りてないもの(苦手なこと)を、
足そうと(練習しよう)と思っても、
まったくうまくいかない(うまくいく気がしない)ことについて、
投げかけられたものでした。
この問いを受けて、
これまで嫌なことがあると離れる行動をとる傾向があったことから、
まずは、成長を感じましたが、
この子にとって、非常に大変な時期に差し掛かっているんだろうと思い、
勉強の手を止めて、
自己分析を深めるためのアクティブラーニングに切り替えました。
そもそも論
この子がこう感じ始めて、
とりあえず勉強に向き合ってみても、
分からないと面白くないし、
なんでこんなことする必要があるのか、
もっと世の中には学ぶべきものがあるのではないか?
と、どんどん飛躍していってしまうとのことでした。
その話を聞いて、
①勉強の意義に実感がない
②答えのないものに興味がある(または逃避している)
③勉強が分からないのではなく、興味が薄い
④成功体験の欠如
その瞬間にこれぐらいの選択肢が浮かびました。
自己分析が割と好きな傾向にある生徒なので、
これらの内容を噛み砕いて問いかけてみると、
「たしかにそうかもしれん」とのことでした。
こと勉強に取り掛かるためには、
集中力に加えて忍耐力が必要になってきます。
これらが融合して「努力」というフェーズになるかと思います。
集中力は、ゲームをしている時こそ発揮していると、
しかし、ゲームにおいても忍耐力は自信がなく、
少し失敗したり、ガチャでハズレを引くとめちゃくちゃムカつくそう。
それらの原因も、
運という不確定要素に委ねてしまったり、
他責思考が根底にあることが見えてきました。
そのことを話すと、
「でも、そうやん」との返事で、
ここが今後トレーニングしていくポイントだねという結論に至りました。
その授業を一緒に聞いていた他児によると、
ゲームはしているけど、
「ログインしないともったいない」
「せっかく積み上げてきたから」
と、別の視点でゲームをしている意見に触れることもできました。
もはや楽しみは感じておらず、
義務感でもって継続していて、
現代風の言葉でいうと“作業ゲー”になっているとのこと。
この子の意見に沿っても話題を展開したのですが、
それって本来は勉強や仕事に使うべき労力で、
君が朝起きて、
『よーし今日もこれだけのエネルギーで活動するぞー!』と身体がスタンバイしているのに、
労力用のタンクから、
ゲームに消費してしまって、
本来使うべき遊びタンクは満タンで残ってしまって、
①なんか疲れた
②勉強する気は起きない
③かといって、遊び足りない
そんな日々になってしまっているんじゃないの?と訊くと、
「あーーー。。」と言っていました。
話を元に戻すと、
自己理解が進んできたように見えても、
もう一段深めるところまでは、
まだまだ説明が必要で、
そこを教えてあげることで、
受け入れられる状態に、きていると思います。
足りないことは、
いきなり足せるわけはないのです。
裏を返せば、
ここまで生活してきて、
足せなかったわけなので、
ラスボスと同等の課題なわけです。
“一筋縄ではいかない”
“コツコツ積み上げていこう”
自分のベースにこのマインドを据えられることを目標とすると良いのではないでしょうか。
話は変わって、
Find生も高学年になってきているのですが、
もちろんそうなると反抗期や思春期が発露してきます。
日々、しっかり反抗されていますが、
そんな成長も頼もしく感じる日々であります。
塾長 森
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