先日のブログに対してさまざまなご意見を頂戴しました。
中でも探究活動をすることが大切なんじゃないかという意見が多かったです。
長期休暇はそういった+αの活動に挑戦できる機会であるので、
是非とも色々な経験を積んで欲しいと思います。
構造理解
ここからは理屈的な説明になります。
上記のような活動を推奨すると、かすかにこだまするのが
「そんな余裕はない」「一日中家にいられると大変」
共働きの方は「見たくても見てあげられない」と感じている方もいるかと思います。
その役割の一端を担ってくれるのが放課後等デイサービスですよね。
遠方への体験学習は、放デイでしてもらえるのならそれは喜ばしいことです。
それでもやはり家族の時間も大切にしてもらえるに越したことはないと考えます。
そのために、どうするか。
この構造を理解してもらいたいです。
まず、
普段は子どもが学校に行っている時間(平日の内の放デイなどを利用していない時間)
この時間は今まで通りではなくなるわけです。
そこに、“今まで通りの活動(家事等)”を盛り込もうとしてしまうので、
すぐに容量オーバーになってしまうわけです。
逆に言うと、普段から夏休みの状態を見越して自分の活動をセーブしているのなら、
そうそう容量オーバーにならないかも知れません。
①どうしてもこなすべき家事、②できればした方が良い家事、③これは自分のプライドでしているなと感じる家事
こんな感じで分類して、
少しでも省けそうな部分を持っていると、
子どもが宿題を集中できていない時や、
子どもが一緒に遊んで欲しいと言ってきた時に柔軟な対応ができると思います。
この構造は、
療育者にも当てはまります。
①今日ここだけは取り組めそうな課題、②できればここまでいけると良いな、③こっちが求めているだけの課題
こんな具合に。
もちろん僕もこういう意識を持って接しているので、
決して余裕がなくなって焦ることはないですし、
子どもたちに何かを押し付けてしまう事態も避けられているわけです。
では、理屈で説明できてもなんかモヤモヤする。
そんなあなたへ。
自分理解
構造理解するためには、
やはり自分を理解することが大切なんです。
自分を理解できていないと3つに分類する作業もそこそこ大変でしょうし、
3つ目の分類をすることはなんだか自分を否定しているようで嫌な気分になるかも知れません。
完璧な人なんていない
全人類に共通して役立つ心得だと思います。
何事も完璧を目指すべきではありません。
ミスをしたって良いんです。
ミスはミスが発生した時点でどうしようもない物事。
多少振り返ることは有用でも、
その沼にハマり込んでメンタルをぶれさせてしまっては、
なんのための反省か分からなくなりますよね。
それよりは、どんな条件でミスが起きたか忘れないようにメモをしておくとかぐらいで良いでしょう。
僕も何を契機にだったか忘れましたが、
もう長年、毎日日記をつけています。
目も当てられないミスもそこに書き込んであります。
大成功した取り組みも書いてあります。
かといって頻繁に見返すことはありません。
それぐらいで良いのです。
「あれ?先生これ誰に話してる内容なの?」と思い出した頃でしょう。
これは、僕が普段から子どもたちに対して語っている信念そのものです。
そして、それを今は大人の方々対象に語っています。
上述しましたが、
全人類に共通するであろう信念として語っています。
療育をしていく上で、
「ん?これって誰にでも当てはまるんじゃない?」と考えるようになりました。
自分が独学であれこれ読み漁ったり人知れず異質な方法を実践したりしての経験則で至った現時点での境地であると思います。
療育を開始して3年目には同様の考えに至っていたので、
とある保護者さんからは「仙人」と呼ばれたことも僕の日記には書いてあります。
このような話をコーチング(大人向け)のプロと話しても、
「あなたそれどこで習ったの?」と驚き笑われました。
だからと言ってはなんですが、
もうそこそこ熟成した思考法ではあります。
まだ8月が丸っと残っているこのタイミングに、
騙されたと思って実践してみていただけると幸いかなと思います。
自分を見つめて自分を理解することで他者理解も深まります。
「人って完璧じゃないんだ。なんて可愛らしい生き物なんだろう。みんなに優しくしなくちゃ」
と思えるかも知れないです。
こう考えられることができれば、
発達障害であろうとなかろうと大きな問題ではないという風に思うんですよね。
それは飛躍した意見かも知れませんが、
個人的には人類は誰しも支え合いながら生きるものだと思っているので。
塾長 森
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