今日から2学期が始まった学校が多いことでしょう。
みんなどんな表情で登校していったでしょうか。
学校で友達と会えるから楽しみという子もいれば、
お昼までで学校が終わるからカップラーメン食べるのが楽しみという意見も聞きました。
ある程度の学年になると、
別に楽しみではないけど、
とりあえず行くべきだと思うから行きますよ。
と、旧来からある観念で行くようになる子もいます。
そんな多様な意見を持った子どもたち全員に通じるのが、
「余裕を持つこと」でしょう。
夏休みは、少し疲れたらブレーキを踏むことがしやすい状況だったと思います。
家なら家族というよき理解者がいますし、
放課後等デイサービスなどでは、
知識を持った方々がそばにいてくれたことでしょう。
そのような最適な環境は、
学校に行くとなるとなかなか厳しいものです。
余裕がなくなる主な要因
①最適な言語表出が苦手でうまく人に助けを求められない。
②時間感覚が曖昧で、基本的に常に全力を出し続けてしまう。
この二点が大きな要因となっていると思います。
まず①に関して、
単語量が増えてきたけど、
それを活用する場面が理解できていなかったり、
うまく変換して能動態・受動態として活用できないことが考えられます。
漢字を学習して知識を増やすことよりも、
一つの単語を何種もの活用法で実用化できているかを極めることが大切だと思います。
続いて②に関して、
時計の学習の最難関は、
「間」という概念を知ることでしょう。
これには多くの子どもたちが苦戦します。
というのも、
「間」は常に動き続けるものであって、
固定の時刻を言えば終わりではないから。
簡単に言うと、
気持ちのようなもので目に見えづらい部類に入ってくるものだからです。
気持ちと同様に捉えづらいものであり、
どうしても理解するのに時間がかかります。
これを習得するには、
まずは1日単位をしっかり把握することが重要でしょう。
今日・明日・昨日や先週・来週などの概念をしっかりつかいこなせるようになり、
その後に身近な時間感覚を身につけると言ったことでしょうか。
お風呂は何分間入っているのか?大体何時間寝ているのか?
そういったことをしっかり意識していくことが重要でしょう。
そのように時間感覚が身につけば、
手の抜きどころも見えてくるはずです。
逆に言うと、集中すべきタイミングも見えてくるはずです。
意地になって、「自分は常に全力でいないと気が済まない」
というタイプもいますが、
それこそ時間が解決してくれるでしょう。
以上の二点が、
学校生活で余裕がなくなりやすい主な要因だと思います。
そういうところで体力を使い切って帰ってくるのか、
と知っておいてあげると色々見え方も変わると思います。
〜余談〜
ところで、たまにレジで、
レジスターハイとでも呼びたくなるような自分の定型文を全て言い切りたくなってる店員さんに遭遇します。
すぐに遮ってしまうと不快な思いをさせると思い、
しばらく沈黙しているのですが、
最後まで聞き続けるのはなんだかその人のためじゃない気がして、
終盤でこちらから仕掛けるのですが、
そうすると大概逆ギレ風の空気を出されます。
“お客様のためを思っての定型文”なのでしょうが、
“お客様はそれを求めていない”割合がそこそこあることも教えてあげたくなります。
一応5年ほどレジをしていた経験があるので、
レジスターハイにも一定の共感はありますが、
実体験からもやはりバランスをとった方がよいでしょう。
塾長 森
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