「他の人よりも優れていたいんです」
潔いまでに真っ直ぐこう言い切った生徒がいました。
いわゆる“塾”であれば、
「そうか!その調子で自分を磨くんだ!」とでも言うんでしょうか。
もちろんFindではそんな反応はしません。
ではここで問題です。
こう言い切った生徒に対して私はなんと答えたでしょう?
1.あっ、そうなんや
2.それも良いじゃない
3.お!どうして?
4.それがどうしたの
答えは、3番です。
少し嬉々とした表情とトーンでこう聞きました。
すると、「見返してやりたいんです」との返答が。
なるほど。
「じゃあ、その見返してやりたい相手がいなくなったら君はどうする?」
「うーん、勉強をやめるかも」
そもそも見返したいという気持ちは負の感情ではないか?
負の感情発進で自分に根付く良い影響はあまりないように感じることを伝えると、
「じゃあ、プラスの感情でいけば良いですね」
「例えば?」
「勉強がわからないクラスの子に教えてあげる」
「ほお、良いじゃない。どうしてそうするの?」
「優越感に浸りたいからですかね?」
「そういうことね。じゃあ自分がクラスで一番勉強が苦手だった場合はどうするの?」
「勉強をしなくなるかも。。。」
この生徒が持っている感情は本人が言っているように優越感です。
これを有能感に変換することが大切です。
有能感とは、優劣の判断だけでなく人に必要とされている感覚やスイスイ問題を突破できて楽しい感覚です。
他者ありきの優越感とたんに虚無感に襲われます。
また他人の目を気にすることから逃れることができません。
それに加えて、自律感を身につけていくことで、
自分というものを理解し、長く自分に根付く本物の力を手に入れることができるはずです。
本物の奇跡は良い因果応報の果て
奇跡じゃなくて自分の中から導く未知の力
ももいろクローバーZ『GOUNN』より
塾長 森
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