森「こんば…」
児「先生!あのさ」
〜またある日〜
森「こんに…」
児「ロブロックスでね!」
とにかくみんな話したいことが溜まっている溜まっている。
基本的なことを教える役目もあるので、
まずは「こんにちは」「こんばんは」を聞くまでは本題に入らないようにしています。
挨拶を済ませてから子どもの言いたい話を聞いてあげると、
主にゲームの内容であることが多いのですが、
止まらない止まらない。
一通り聞いてから
森「学校のお友だちにはその話をしたの?」
児「してないよ」
というパターンが大半です。
その理由は、
①喋ること自体が苦手
②大勢の前で話すことが苦手
③話しかけ方が分からない
このいずれかにかかってきていると思います。
①は、先生(大人)であればうまく拾ってくれるから喋るというタイプ
②は、ガヤガヤしている場所だと話したいことよりも他のことに気を取られて話を完結させられない、恥ずかしい
③は、緊張したり、他の子ども同士が喋っていたりするとどのタイミングが良いのか分からない
この①〜③のパターンに共通して、
国語力を鍛える必要があるのは言うまでもありません。
では漢字の勉強や読書をすることでそれらの力が身につくのでしょうか?
いや、それだけではありません。
おしゃべりというのは、その瞬間で多くの情報を感じる練習をする必要があります。
つまり、喋る数が多い方が上達するのです。
では、どこで練習するのか。
それにもってこいの場所があるではありませんか。
もちろん家庭です。
みなさん、お子さんと他愛もない話をしていますか?
明日の予定は何?とか、そういったことでもよいですが、
子ども発信で話したい気持ちが強いゲームや遊びの話などです。
以下、耳が痛くなるようなよくあるパターンをいくつかご紹介します。
(1)風邪などで1週空いた子どもは次回来塾時にとてもよく喋ります。
(2)3連休後の授業もよく喋ります。
(3)怒られたという後の授業では、本心をのぞかせます。
子どもたちを見ていて、
三重弁(関西弁)を話しているのか否かでも
喋り熟練度を測ることができてしまいます。
森「家ではお話しているの?」
児「忙しそうで聞いてくれへん」
この返答の確率が非常に高いです。
もちろん子どもの主観のみなので、
実際は保護者さんだって子どもの感覚以上に喋ってあげているものと推察しています。
しかし、親にとってはどうでもよい話ですが、
子どもにとっては大発見で、
親にとっては意味のないことでも、
その子のいろんな面での能力向上に役立っていくでしょう。
そもそも思い返してください。
まだ発語が少なかった頃のことを。
こちらからたくさん話しかけてあげたりしたのではないでしょうか。
このブログを読んで、
何かを感じご自身を振り返っていただけることを心から祈っております。
塾長 森
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